有限会社田中畳店、代表を務めております、田中宏和と申します。平成25年に父から代表を継承させて頂きました。当社は創業から約130年の歴史があり私で5代目、代々この石巻の地にお世話になっております。元々は石巻市中央という北上川の河口に近い場所にて事業を営んでおりましたが、東日本大震災の津波被害で社屋兼自宅が全壊し、やむなく大街道北という場所に移転、事業を再開させて頂き、私、会長(父)、従業員3名と共に頑張っております。昨今、特に新築物件では畳の部屋の減少が続いています。その原因として挙げられるのが、ライフスタイルの欧米化、ソファー、テーブル、イスでの生活が増えてきた等といわれる事が多いですが、和室を洋室にするとコストカットがしやすい等住宅を売る側の事情も見受けられます。もちろん我々畳業界の努力不足も挙げられます。
皆さんは、畳と聞くとどんな事が思い浮かぶでしょうか。 古い、色が変わる、擦り切れる、時代劇で見るとかいろいろあると思います。正直を申し上げて、私も若いころは住んでいる所の床の事を深く考えていませんでした。ですが家業を継ぐため畳業界に入り、畳の事を知れば知るほど、畳の素晴らしさが分かり大好きになっていきました。夏涼しく、冬暖かい畳が持っている性質。ライフスタイルの洋風化に伴い、洋風な部屋にも調和するカラー表、柔らかさがいろいろ選べるタタミ床、機能性シートを組み合わせることにより、調湿、防虫、抗菌等の性能を簡単にプラスできます。日本人は、アメリカ人や欧米人アメリカ人の用に自宅で靴を履く文化は持っていませんし、これからも持つことは無いでしょう。この日本人のライフスタイルにマッチしている床材は畳以外には無いと私は考えます。皆様にご満足頂けるよう、日々努力し、畳文化の新しい時代に貢献できるよう頑張ってまいりますので、どうか皆様よろしくお願い致します。